標本箱

その時おもったこと、かんじたことを少しでも形に残せたら。

お焚き上げその2


※モチベがなかった時の話
※ハッピーオタク期間のうちにお焚き上げします



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朝起きてびっくりした。
モチベ、無い。





まあよく聞く言葉ではある。
客席で「モチベないモチベない」と連呼する同担に対して(だったら来るな)と思ったことも少なくはない。

でも朝起きたらモチベが無かった。
どこへ行ってしまったの?



推しを観に行くことは楽しいイベントで。
ワクワクするし、眠くてもちゃんと化粧したいし、楽しみなそういうモノ。
だったのに起きた瞬間の倦怠感が凄かった。


学生時代の学校行きたくないなーみたいな。
大学だったらこのままサボろって思う時のような。
特段理由もないし、予定としては組み込まれているけど今日はもうなんかいいかなって感覚。


終わってんな。



推し事に対してこんなことを思い始めたら終わりだし、義務感で推すことほど私的に意味の無いものは無い。
なんで私推してるんだろう。




最近頭の中に「降りる」という単語がチラつくようになった。
まだそのつもりは無いけど、選択肢として浮上するようになった。


私は弱いオタクで、自分がモチベとか降りるとかそういうことを言い始めるには早すぎるんじゃないかなって思っている。
私程度でそんなことを思うのは自分でも雑魚だなぁって思うし、こういう気持ちを抱えながら頑張っている強いオタクの方々は本当に凄い。




なんで推し始めたのか分からなくなって。
もう私が好きになった推しはどこにもいないんじゃないかって思って。
そんな不安から推しと出会えた作品のDVDを見返した。


当然だけど、今よりダンスも歌も演技も下手で。
姿勢悪いなぁとか思ったりして。
周りにはもっと魅力的でレベルの高い役者さんが沢山いて。


でもやっぱり推しが一番キラキラして見えた。


一生懸命板の上に立つ推しは今見てもキラキラしていたし、私は目を奪われたんだなぁって。



あの頃の不器用で何も知らなくて精一杯仕事をするしか無かった推しはもういない。
私に「ありがとう」って伝えてくれた推しもいないかもしれない。


推しは変わってしまって、私は変われなかったって考えていたけど、きっと私も変わってしまった。
多分推しも私もどんどん変わっていくし、いつかその差を私が埋められなくなるのかもしれない。



でも地べたに座る演技をしたあと汚れを払う仕草をする推しは今も昔も変わらなくて。





モチベないから化粧も上手くいかなかったけど。
帰ってきて「今日楽しかったな」って。
そう思えるといいな。




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結局この日の公演がめちゃくちゃ良くて、なんなら公演期間中1番良くて気持ちよく帰れました。
よかったね私。








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